これから何回か続けて、
アートについて書くことにします。
中でも、視覚芸術に絞った話を。
イランで目にすることができる美術として
真っ先に思い浮かべるのは、
遺跡と出土品🤔💭
イスラーム前後の建築と美術🤔💭
といったところでしょうか。
言うまでもなく、遺跡やモスクは必見。
何千年、何百年前の技術の高さとその美しさには息を飲みます。
しかし、現在の人々も負けず劣らず。
(1) 修復技術
遺跡やモスク、絵画の
保存状態の良さの背景には
建設当時の技術だけでなく
修復技師たちの技術があることを忘れてはいけない。
先日、エスファハーンに旅行した。
エスファハーンは、サファヴィー朝時代に繁栄した古都(16c後半-18c前半)。
高校の世界史の授業などで「エスファハーンは世界の半分」という言葉を
聞いたことのある人も多いのではないだろうか。
街の中心には、エマーム広場(「王の広場」「ナグシェ・ジャハーン」)
この広場には、世界遺産がなんと3つも!
そのうちの1つ、アーリー・ガープー宮殿からは
広場と、他2つの世界遺産であるモスクを見渡せる。

遠目からでも、モスクの存在感に圧倒される・・・ことは間違いないのだけれど、
😟「ん???」
よ〜〜く見ると、
ドームの一部が剥がれているではないか!!!😱😱

↑マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー
タイルの剥がれた部分を囲うように、足場の組み立ても設置されている。
あ、こっちのモスクも…

↑マスジェデ・エマーム
このモスクの中に入ったとき、
修復中のドームの一部を見ることができた。


元の装飾に基づいて製作した型に合わせて
彩色タイルを削り、パズルのように当てはめていく。
約400年前から受け継がれてきたこの技術。
ガイドさんによれば、技師の親から子への伝承が一般的とのこと。
ドームの大きさからも分かる通り、そう簡単に終わる作業ではない。
修復部分の完成を見ずして、人生を終える技師もいる。
幾つかの部分に分けて作業するドーム、
一周分の修復が終わる頃には
初めに修復した部分が再び要修復の状態になっていたりする。
修復中でないことのほうが珍しい、2つのモスクのお話でした。
*エマーム広場の世界遺産 おさらい*
1. アーリー・ガープー宮殿
王族の住居。
バルコニーからは、広場で行われるスポーツ競技を観戦することもあったという。


夕方と夜もオススメ!
2. マスジェデ・シェイフ・ロトゥフォッラー
王族専用のモスク。

3. マスジェデ・エマーム


上記3か所の詳細については
観光ガイドやインターネットで簡単に情報が手に入るので、割愛します。
*おまけ情報①*


マスジェデ・エマーム内では、
タイル装飾の職人さんが作ったお土産が買えます。

「バーザールで売っているものよりも質高し」 by ガイドのレザーさん(写真は値段交渉の図)
*おまけ情報②*
モスク内を歩いていると、
タイルを拭き拭きしているお兄さんたちにも出会えます。

カメラを向けると、
しっかりポーズをとってくれます。

タイル拭きも、
こっちが終わればあっちに、
全て終わったら再び初めに拭いた部分に、と
気が遠くなるであろう作業。
400年前に建てられたモスクを
支え続けてきた人たちの存在に、感謝した。

アート事情、(2)(3)と続きます!!
ひとまず、おしまい。