今月9日、
テヘランオークションにお邪魔しました!
2008年に始まった、
イラン最大のオークション。
テヘランのホテルを会場に
1年に2回、夏と冬に行われています。
私の行ったのは一般公開日だったため、
展示のみ。
競りは最終日だったようです。
国内外問わず、
イラン出身の現代アーティストの作品
114点(絵画94、彫刻14、写真6)が
出品されました。
その内、113点が
期間中に売却されたとのこと。

《untitled》Azra Aghighi Bakhshayeshi
先日ギャラリーを運営する女性に
イランにおけるアーティストの活動について聞いたとき、
国内のアートマーケットが大きいという話をしていました。
確かに、
テヘランオークションの会場は
賑やかだった・・・!
報告によれば、
1000人を超える美術愛好者やコレクターが
集まったそう。
テヘランオークションの特徴は、
イラン出身のアーティストに絞って作品を
取り扱っていること。
排他的とも捉えられるけれど、
そこにはやはり彼らをプッシュしたいという
気持ちがあるみたいです。
オークションの規模もギャラリーの数も
世界各地のアート中心地と比較するのは
難しいかもしれませんが、
アーティストにサポーティブな環境が、
少なからずあるのだということを
実感しました。

《From the Minimalist Nature series》Arman Yaghoobpour
「アートオークション」は、
しばしば議論の1つに挙がります。
そこは、
アートが「金銭化・商品化・所有化」される場だからです。
こうしたアートオークションへの
アンチテーゼを作品に組み込む
アーティストもいます。
記憶に新しいのは、
バンクシーの《風船と少女》が
サザビーズで落札された際
本人が仕掛けていたシュレッダーによって
作品が細断されたという話。
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/18818
(バンクシーの落書きと思しき《ネズミ》が
東京で発見されたという
今月のホットなニュースで
その記憶は塗り替えられている
かもしれませんが・・・!
https://www.fnn.jp/posts/00412970HDK )
現代アートで主流となった
空間全体を作品とするインスタレーションも
所有不可能という点で
アートオークションと対立する
1つの形式といえます。
私も、どちらかといえば
アートが特権化されやすい
オークションには消極的。
でも、逃れられない資本主義の中で
アーティストが自分の作品を収入源に
生活することを選ぶならば、
このプラットフォームは
1つの可能性を与えてくれるものなのかも。
より多くの人の目に触れる=マスに介入する
ための、1つの手段にもなり得るわけだし。

《Dreamscape》Sharam Karimi
テヘランオークションを立ち上げ、
運営に関わってきた女性に話を聞きました。
オークションでは
美的価値以外の要因が
値段決定に作用すると認めた上で、
彼女はこう言いました。
「アーティストの仕事は、
作品を生み出していくこと。
それ以外のことに時間を使う余裕はない。
彼らがその仕事を継続できるように、
外部との仲介するのがこちらの仕事。」
これが運営者の姿勢であり、
テヘランオークションの原動力。

《untitled》Ahmad Mohammadpour

《untitled》Asadollah Kiani

《untitled》Morteza Asadi
Tehran Auction Website
イランのアート事情 、
Part.3まで続きまーす!!!!!
