革命後のイランでは、「踊る」という行為が制限されています。
それは、その行為が
イスラームの行いを妨げるものだ、と考える宗教指導者がいるためです。
だから、街中探してもクラブはありません。
じゃあ、イランの人は踊らないのか…?
答えは NO です。
むしろ、
踊りはイランでの生活に欠かせないものだし
踊るのが上手な人のほうが多いです。
ということを説明するには、
イランの結婚式のことを話すのが有効なはず…
という訳で、
今回はそのお話を!
※ いくつかの写真は、プライバシー保護の観点からボカシを入れています。
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2か月ほど前、幸運なことに
3回も結婚式に出席できる機会に恵まれました。
★ 参加してきた結婚式の会場
1) 式場 または 2) 家 。
1) 式場は、日本の披露宴場のイメージ。

式も披露宴も同じ場所で行うと考えれば、分かりやすいかも。
2) 家でも、装飾は式場と変わりません。
ただ、式場と同じ広さはないので、
招待されるのは親戚とより近い関係の友人が多い印象。
隣人枠で招待を受けた方にご一緒した私は、
近い関係でもそもそも隣人でもなかったのですが🙈
***
★ 結婚式開始は、18-19時頃
しかし!!
★ ディナーが振舞われるのは、22-23時頃

😂😂😂
ディナーは、「これでお開きです」の合図。
つまり1番最後。
その間、3時間… 一体何をするのか…
その答えはズバリ、
「踊る」(!)
老若男女、とにかく踊る!
式場でも家でも、DJが雇われていて
部屋が暗くなって
ミラーボールも回っちゃったりして
クラブ化する結婚式💃🕺
流れるダンスレパートリーは、
– ポップス: 革命前に活躍した歌手や最近の人気歌手の曲
– 地方音楽: アゼリー(アゼルバイジャンに接する地域)、コルディー(クルディスタン地方)、バンダリー(ペルシャ湾に面した地域)などの地域性のある曲
– 革命前のカフェやレストランでのパフォーマンスナンバー: ババキャラムなど
どの結婚式でも、
基本のレパートリーはほぼ一緒。
若い人が多い場合だと、
洋楽が入ってくることも。
子どもも、大人の真似して踊ります。

ここに、イランの人が踊り上手な理由を発見!
★ フルーツとケーキは、ディナー前
ちなみに、踊ってお腹が空いても大丈夫。
結婚式が始まったときから
フルーツとケーキがテーブルに置いてあります。

それを食べ過ぎて、
ディナーが楽しめないことのほうが多かった私🤢
***
みんなで踊ること以外にあったことは、
★ 結婚の儀式
結婚式の初めに行われる主要なイベント。
コーランを前に、新郎新婦が誓約を交わし、
その頭上に砂糖がふりかけられるというもの。
これはイスラーム風というよりは、
イラン風の儀式らしいです。
★ ケーキカット
日本の結婚披露宴でもメジャーですが、
ナイフの渡し方がちょっと違います。
新郎もしくは新婦の姉妹が踊りながら
新郎に近づき、ナイフを渡します。

ここでも踊るか…!
★ 新郎新婦によるダンス披露

ここでも踊るか…!
結婚するにも踊りが上手じゃないといけないなんて、
とんだ課題だなぁ…と思ったけれど、
みんなそれなりにこなしていて、さすが。
***
最後に…
式場での結婚式は、男女別々に行われます。
つまり、男性と女性は
同じ敷地の違う会場で踊ったり食べたり。
新郎新婦はその2会場を行ったり来たりします。
女性は、
会場に男性がいない(新郎は例外)ので、
ショールやチャドルを身につける必要がありません。
イランでは、男性のいる公共の場での
ショールやチャドルの着用が義務なので、
この日は特に思いきりはじけて
ヘアメイクとドレスアップをします。
女性の衣服についてはまた記事を書きますね。
話を戻します…
男女別々で執り行われる式場での結婚式ですが、
それが終わると合流して
新郎新婦の新居へ移動します。
これは二次会のパーティーみたいなもので、
男女一緒に踊ります。(まだ踊るか…!)

女の人も、宗教心の強い人を除いて
ショールなどせず、
ドレスのままで楽しんでいました。
家だと、初めから男女一緒です。
女性の服装も、上記に書いたのと同じです。
また、地方では家の外でも
男女一緒に結婚式をするみたい。
そこらへんは政府も見逃している(?)様子。
★ まとめ
– イランのクラブは結婚式にあり。
– 踊りが上手な人が多いのは、小さい頃から結婚式のような場で踊る / 大人の踊りを目にする機会が沢山あるから。
今度、
結婚式ではないホームパーティーにも
フィーチャーしたいと思います🏘💃🕺
誕生日パーティーのことは、
インスタグラムでシェア済です↓↓

厳しい経済状況を背景に、
結婚式やその他パーティーの規模は縮小、頻度は減少傾向にあるということを耳にしました。
それらが無くなることは
そう簡単にはおそらくありません。
でも、踊りをはじめとした文化活動の変容に
制裁による経済状況の悪化が深く関係していることを
実感せざるをえませんでした。
To be continued… bye bye for now 👋